今日はオールスターブレイクで試合はありませんでした。
ということで今日はデーブ・ロバーツ監督について触れたいと思います。
ロバーツ監督は那覇市生まれの52歳です。アメリカ人の父と日本人の母との間に生まれ、ドラフト28巡目でMLB入りしました。現役時代は外野手を勤め、年間45盗塁や、年間13三塁打を記録するなど俊足の選手として活躍しました。(ちなみに大谷選手の三塁打キャリアハイは8本です)6球団を渡り歩いた末、2009年に引退します。
その後パドレスの「特別補佐」を務めていましたが、2010年にガンを発症。しかし翌2011年には克服し、今度は「コーチ」として復帰します。
その後もコーチとして活躍し続け、2015年にはシーズン途中で解任になった監督に代わり「代理監督」になりました。そして翌2016年ドジャースに移り正式に「監督」となり、今に至るまで「8年間連続ポストシーズン出場」や「最優秀監督賞」、また2020年には短縮シーズンながら「ワールドシリーズ優勝」を成し遂げました。
さて、こんな輝かしい経歴をもつロバーツ監督ですが、やはり負けると悪く言われる場面があります。
直近ですと14日のタイガース戦、9回裏9-4でリードの試合をひっくり返された時です。この日の前日は「ブルペンデー」で6人の投手を投入していました。9回使える投手が限られている状況でしたが、大量リードのおかげで「後半戦に向けて若手を試すため」にここでバナスコ投手を送りました。(これは私の勝手な推察ですがその意図は少なからずあったと思います)しかし調子が良くないとみるや、3点差があるうちにクローザーのフィリップス投手に交代しました。結果は先に述べた通り負けてしまったのですが、これは監督のせいでしょうか。
確かに監督の采配によっては勝つことができたゲームでした。しかし、私はこのロバーツ監督の采配を支持します。点差がある時に若手に勉強してもらうのはなにも悪くないし、なにより負けたのは「本当に結果論でしかない」からです。あの状態から負けると予想できた人がいたら別なのですが。ほとんどの監督が謝罪を口にするのを見たことがありませんが、ロバーツ監督はきちんと自分に非があると謝罪しました。(翌日も逆転負けした時に御自分の采配を謝罪されていました)
また別の試合では、ラミレス投手がブーイングを受ける中(移籍直後の試合で四球などで自滅していた時)マウンドに行ってハグをしながら1分ほど耳元で励ましていました。まず日本では考えられない行動ですし、アメリカでもなかなかできる人はいないのではないでしょうか。
正直私にはロバーツ監督がいい監督かわかりません。なぜなら私には監督経験がないし、監督の苦労も分からないからです。しかし、少なくとも人格者であることは間違いないと思っています。
追記
普段日本のプロ野球を見ている人なら「そこはバントか進塁打だろう」と思うシーンは多いのではないでしょうか。実は私もそうです。しかしMLBでは変な言い方になりますがそういった部分は捨てて、その分他にあてているのだと思います。それは華麗な守備であったり豪快なバッティングであったりデータであったり「MLBでしか見れないプレー」を代わりに見せてくれていると考えるようにしています。なにより普段練習をしていないことをしてもうまくいかないでしょうしね。




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